中国

教育係

昨日の生徒さんの話。 中国系の会社にお勤めのこの生徒さんは、 新入社員の教育係に任命されたという。 そしてこの新入社員は2人で、 ともに日本で育った中国人だという。 敬語が使えず、仕事を覚えるのもかなり時間がかかり、 取り組む姿勢もまったくでき…

例え

先日、ある授業で中国人留学生が、 芸能人にあったという話をしていた。 それは男性の芸能人だったが、学生は、 「まるで肌が豆腐のようにきれいでした。」 と表現していた。 「豆腐」を例えに出すのは、表現としてはわかるが、 日本人が同様に例えを出すと…

抓周

先日の授業で、 「抓周」という言葉が出てきた。 これについては、 以前中国人の先生から聞いたことがあった。 赤ちゃんの目の前にいろいろな道具や物を置いておく。 赤ちゃんがどれを選ぶかで、 その子の将来の職業や適性を占うというものである。 この話を…

チンピラ

長い間中国語を勉強しているが、 まだまだ知らないことも多い。 先日専門学校の同僚の先生と話していて、 中国語から日本語になった言葉について話していた。 有名なところでは、「暖簾」の「のれん」の発音や 「ちんぷんかんぷん」は「聴不小董看不小董」が…

南蛮

一昨日の専門学校の授業で、 ある生徒が帰省した時のおみやげのカステラをくれた。 台湾で買ったもので、箱には「南蛮カステラ」とあった。 描いてある絵は江戸時代に西洋人を描いた日本の絵だったし、 「加寿蛋米羔」という命名の言葉から、 明らかに日本を…

レッドゾーン

生徒さんに貸していただいた小説、 「レッドゾーン」真山仁を読み終えた。レッドゾーン(上)作者: 真山仁出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/04/24メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 56回この商品を含むブログ (49件) を見るいわゆる「ハゲタカ」シリー…

怪談の翻訳

今日は私が主催する中国語教室で、 中国人講師による会話授業がある。 毎回テーマを決めて会話を行うが、今日のテーマは「怪談」である。 知っている怪談を、 その場でいきなり中国語にして話すというのは難しいので、 生徒さんには事前準備として翻訳したも…

怪談の免疫

少し前になるが、 留学生対象の専門学校の授業で、 「驕れるもの久しからず」 という言葉が出てきたので、 平家物語などについてしばらく話をした。 その話の流れで、つい「耳なし芳一」の話をした。 するとその反応はこちらが驚くほどで、 みんなシーンとし…

好客

中国人は客を好むという。 中国人自らがそう言う。 もてなし好きなのだそうだ。 20年以上昔、 北京で知り合った中国人の自宅に招かれた。 ちょっと知り合ったに過ぎないのに、 たくさん料理を作って、 6、7人いた日本人留学生をもてなしてくれた。 先日…

LCC

先日たまたま テレビで中国へ旅行する番組をやっていた。 番組作りのために、 中国語が話せるディレクターが中国に行く。 その一部始終を細かく伝えるという番組であった。 出発は茨城空港からであった。 空港には中国人観光客がたくさんいた。 そのディレク…

留学生対象の授業で、 アメリカの銃保有についての文の翻訳をした。 私はかつて留学中に広州で拳銃を撃ったことがある。 銃を撃たせる店があり、当時10発で20元ほどだった。 台湾人観光客なども撃っていた。 そういう話を授業でして、留学生に銃を撃った…

努力と成長

先日、上海駐在になり、 授業に来られなくなる生徒さんの最後の授業だった。 この生徒さんは、もともと市民講座で中国語を始めた。 そこで発音・声調ができていないことを自覚し、 私の教室に来られ、努力を続けられた。 授業前に早めに来られて特に練習をし…

中国で働く

昨日のクラスでは、 授業を早めに切り上げて送別会をやった。 上海に駐在になる生徒さんがおられるのだ。 これまでも準備のために何回も現地に行かれているので、 いろいろ仕事に関する話も聞けた。 私自身は基本的に中国で働くようなことはないし、 またそ…

境遇の違い

生徒さんが本を貸してくださった。 楊逸著「時が滲む朝」である。時が滲む朝作者: 楊逸出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (81件) を見る芥川賞を受賞した中国人作家の受賞作である。 …

休養としての留学

先日の授業で、香港へ旅行に行かれた生徒さんがおられ、 香港や広州の話をした。 私は広州に留学経験があり、その折たびたび香港にも行った。 思い出すと懐かしい。 その留学は、中国語と広東語の学習ももちろん目的としてあったが、 次の仕事に入る前の空き…

丸くなる

昨日の授業で見学の人が来られた。 授業の合間に話をしているうちに、 その人が大学時代に現在の私の同僚である中国人の先生に学んでいた、 ということがわかった。 当時の様子を聞いてみると、 その先生は大学時代かなり厳しい先生だったようだ。 宿題をし…

意外にも

先日専門学校1校の学年末テストがあった。 今年担当したのは、真面目な学生のクラスだったので安心していた。 ところが、実際ふたを開けてみると、 カンニングしようとした生徒が2人いた。 それが共に授業では大変真面目な生徒だっただけに驚いた。 幸い未…

言語習得

先日親が中国人である専門学校の生徒について書いた。 彼らは日常の言葉としては、 もちろん中国語と日本語を自在に話す。 ただ難しい言葉は知らないし、 文法や読み書きは十分ではない。 だから専門学校に学びに来たわけである。 一方仕事上で関係のある中…

混在

昨日、専門学校1校の通常授業が終わった。 あとは学年末試験を待つだけである。 そのうち2年生の1クラスは、 日本在住中国人家庭の子供ばかりのクラスだった。 この2年というもの、本当に手こずらされた。 みんな性格はいいのだが、 学習する姿勢や学習…

写真好き

昨日の専門学校の授業でのこと。 授業の最後にわずかに時間が余った。 するとある生徒が、 「先生、記念写真を撮りましょう。」 と言う。 来年はもう帰国して学校に来られない生徒がいるのだそうだ。 それからは撮影大会となった。 私の知る限り、中国人の写…

香港の結婚式

昨日の専門学校の授業でのこと。 結婚に関する単語が続いたので、 ふと思い出して留学生に聞いてみた。 かつて香港のことを書いた本を読んで知ったことだが、 香港で結婚式が行われるとき、会場では、 必ず招待客がマージャンをできるよう準備をしておかねば…

猛勉強

先日の授業で、塾講師をされている生徒さんから、 朝早くから夜7,8時頃まで授業がある高校について、 いろいろお話を聞かせてもらった。 そういう高校では、塾に行く時間もないが、 塾に行く必要もないのだそうだ。 もちろんクラブなどをしている時間もな…

姿三四郎

昨日書いた「山嵐」というのは、 西郷四郎の得意技の名前であった。 また、西郷四郎は姿三四郎のモデルであったと書いた。 思えば、私が最初に中国に行った1980年代には、 日本のドラマが流行っていた。 いわゆる「赤いシリーズ」で山口百恵は不動の地位…

へんなおもちゃ

神戸に行った際、 南京町中華街に立ち寄って買い物をした。 その時に、上の息子が買いたい物があると言って、 いくつかの店を探し回り、 買ったのが中国製のこのへんなおもちゃであった。 ランバダの音楽が流れ、 目を光らせながら前へ歩いていくパンダのお…

電子レンジ

私の仕事のうち、 留学生に教える2校の専門学校では、 電子レンジの設置は不可欠である。 なぜなら学生達が持ってきた弁当を温めるのに必要だからだ。 外食したり弁当屋の弁当を買う学生もいるが、 自分で弁当を作って持ってくる学生も多い。 昼時には電子…

知らない読み方

先日台湾に駐在している友人からメールが来た。 日本人学校に通いつつ、 週1回中国語の授業を受けている子供の教科書に、 知らない読み方があるというのだ。 「和」を「…と」という意味の時、通常「he2」で読む。 しかしその教科書には「han4」という読み方…

画竜点睛

留学生対象の授業で、 「画竜点睛」という言葉が出てきた。 龍の絵を描いて最後に目を描き入れて完成させる、 という中国の故事成語である。 簡単に言えば、 「最後の仕上げをきっちりやって完成させる」 というような意味である。 しかし実際には日本では、…

瞬時の理解

昨日は中級者向けに会話授業を行った。 中国人の先生に来ていただくのである。 生徒さんは緊張もあってか、 最初はなかなか聞き取れなかったが、 だんだん聞き取れるようになる。 普段の授業でさんざん耳にする単語であっても、 流れていく話の中で突然使わ…

北京での成果

この間の土曜日の授業での話。 初級クラスの生徒さんが、 夏休みに奥さんを連れて北京旅行に行かれた。 積極的に学んだ言葉を使い、 現地の人から2回発音を誉められたという。 万里の長城など有名な観光地に行くのはもちろんだが、 事前に私がお話ししてい…

棋王

昨日のある授業では、 中国の小説を読み始めた。 中国語の原書を毎週少しずつ訳していく。 作品は「棋王」阿城著である。 食に対してたいへんな執着を持つ 中国将棋チャンピオンの青年の話である。 かなり以前にあるクラスで読み、 たいへん面白かったので、…