休養としての留学

先日の授業で、香港へ旅行に行かれた生徒さんがおられ、
香港や広州の話をした。
私は広州に留学経験があり、その折たびたび香港にも行った。
思い出すと懐かしい。
その留学は、中国語と広東語の学習ももちろん目的としてあったが、
次の仕事に入る前の空き時間を利用しての休養でもあった。
中国の留学は、基本的に授業が午前中だけである。
午後からは暇なので、好きに時間が使えるのだ。
のんびりと宿舎でゴロゴロしたり、宿舎のおばさんとしゃべったり、
留学生仲間と食事に行ったり、バドミントンをしたりした。
留学先は当時広州外国語学院という名前で、
山のふもとにあったので、のどかな場所であった。
留学する前に次の仕事が決まっていたので、
精神的にも焦りはなく、それも大きかったと思う。
とにかく追い詰められるような忙しさもなく、
心身ともにリラックスできた時期であった。
いったん数年間社会人を経験した後であったので、
自分の人生を考えるよい機会にもなった。
こうした休養としての留学もお勧めである。