例え

先日、ある授業で中国人留学生が、
芸能人にあったという話をしていた。
それは男性の芸能人だったが、学生は、
「まるで肌が豆腐のようにきれいでした。」
と表現していた。
「豆腐」を例えに出すのは、表現としてはわかるが、
日本人が同様に例えを出すとすると、
「卵」などがあげられるだろう。
こういうところは文化の違いを感じる。
そういえばかつて、
同僚の中国人講師が日本人学生の授業の時に、
「まるで〜のようだ。」
という中国語の文を作りなさいと課題を出したところ、
学生は、
「○○くんは犬みたいに可愛い」
という文を作った。
それを中国人講師は大笑いしていた。
中国人は犬をあまりいいものとしてはとらえず、
人間よりもかなり低いイメージで考えている。
日本でもないわけではないが、
どちらかというと軽蔑したイメージがある。
それを人の例えに使ったので、
中国人講師が笑ったのである。
本当に語学を学ぶとなれば、
こういうイメージの異なるところも
意識する必要があるのだろう。