言語習得

先日親が中国人である専門学校の生徒について書いた。
彼らは日常の言葉としては、
もちろん中国語と日本語を自在に話す。
ただ難しい言葉は知らないし、
文法や読み書きは十分ではない。
だから専門学校に学びに来たわけである。
一方仕事上で関係のある中国人の先生たちの家庭においても、
子供が日本で生活していくうちに、
中国語が話せなくなっていくという例を、
ここのところ立て続けに4、5例聞いた。
そうしたことを避けるため、
さいころに中国の祖父母に預けて、
中国人としての素地を作る例も多い。
ある中国人の先生の家では、
日本にいながら子供をバイリンガルに育てようと、
さいころから子供に見せるアニメは極力中国語のものにし、
家では中国語で話し、書き取りの練習も毎日させた。
その結果はこれまでのところ「吉」と出ているようだ。
言語習得にはやはりある程度の人為的努力は必要なようである。