昨日は例年通り、
神戸の家内の実家に行った。
家内の父も87歳と高齢なのだが、
案外元気そうなので安心した。
色々ご馳走になって、
満腹のあまり少々苦しいほどだった。
子供たちもお年玉をもらってほくほく顔だった。
こうして例年通りの正月2日目が終わったのだった。
空手を始める(6)
「右脳の空手」は元東大教授の先生が、
65歳にして空手を始めた体験を書いたものであるが、
その中で私が25年前に習った先生が独立して一流一派を立てられ、
深遠な武術空手に到達されたことも書かれており、
その境地の高さが伺えるとても刺激に満ちた本であった。
早速見学に行かせていただき次の週には入会した。
今は真義館という流派の館長となられた麻山先生が教えてくださっている。
フルコン空手のクラスもあるのだが、
私はもうガンガンやる空手は出来ないので、
型クラスに入っている。
それでもその内容の深さや実戦に繋がる武術空手の恐ろしさは窺える。
道場の雰囲気は礼儀を重んじ、
型や動きの正確さには厳しいが、
和気藹々とした中にも緊張感があるいい雰囲気である。
特筆すべきは先輩方の懇切丁寧な指導で、
一生懸命に教えてくださる姿勢には本当に頭が下がる。
また折に触れて詳しく書きたいと思うが、
母が亡くなり世の中がコロナ禍で大変なこの年に、
このような素晴らしいものに出会えたことに感謝である。
空手を始める(4)
30代後半は、
ほぼ仕事と子供のことで手一杯だった。
そして38歳のとき、
このままだと大したことも習得できないまま年をとってしまう、
という危機感が湧いてきた。
幸いその頃は、
不安定ながらも専門学校の仕事などができるようになっており、
余裕が少し出来たので神戸に太極拳を習いに行くことにした。
私が習いたい教室が神戸にしかなかったのである。
神戸の教室に約2年ほど通い、
その後東京にお住まいの先生に同じ流派の太極拳を教えてもらうようになり、
7年間その先生について学んだ。
その内容は素晴らしかったし、
私もその団体の大阪支部を任されるようにもなった。
しかし自営業をしながらのボランティア支部長がだんだん辛くなり、
後継者を育ててからその団体をやめた。
一度その先生と組手をしたことがあったが、
太極拳で素晴らしい実力をお持ちの先生が、
組手となると空手の動きであった。
もともとその先生もフルコン空手をやっておられたのだ。
また以前その先生から、
「北京の兄弟弟子と組手をやったりすると、
中国の人たちは慣れていないので上段回し蹴りなどをするとすぐ当たる。」
と言われていたのを思い出した。
やはり組手となると空手の動きが使いやすいのだと思えた。