次男の給料

障害のあるうちの次男は、

日々障害者向け作業所に通っている。

給料は一般とは比べものにならない。

またバスの送迎を頼んでいるので、

その費用も給料から引かれて、

実質的な手取りは正に雀の涙であった。

さらにコロナの時期に、

外からの仕事の依頼が激減し、

元々少ない給料がさらに減った。

ところが今年になってから、

景気が良くなったらしく、

また作業所で働く人達も、

みんな一所懸命働くこともあり、

少し前にはボーナスも出たし、

4月からバスの送迎費用も無料になった。

少し懐の暖かくなった次男は、

給料袋を握り締めて、

ホクホク顔で私と家内に頼んで、

ゲームソフトの注文をしたのであった。