つらい経験

今日の専門学校の授業は、
一応日本人学生対象なのだが、
実際には、残留孤児の3世などの
いわゆる中国語ネイティブの学生もいる。
彼らは、中国語の読み書きが十分ではないために、
専門学校で改めて中国語を学び、
同時に日本人の社会人としての教育も受けている。
そのうちの1人の学生は、
真面目によく頑張るいい学生である。
たまたま今日彼女が書いた文を読む機会があった。
9歳で日本に来た時、
さっぱり日本語がわからず苦労した話。
また小学生時分に、
「中国人なら中国へ帰れ。」と言われて、
「来たくて来たんじゃないのに。」
と悔しい思いをした話。
だんだん言い返せるようにもなり、
「絶対に日本語が上手に話せるようになる!」
と決意した話などの経験が書かれていた。
彼らの中には、
日本人としての礼儀正しい話し方が十分できない子もいるが、
最近の日本人の若者でもそういう子は多い。
たまたま読んだ文章から、
みんなこの子達もそれぞれ辛い経験をしてきたのだと、
またそれに耐えて頑張ってきているのだと感じた。