蝉の蛹

セミのさなぎの話である。

中国武術の雜誌の記事で、

中国山東省で行われた、

螳螂拳の世界大会の晩餐会において、

セミの唐揚げが出たという話があった。

代表的な螳螂拳の構えを、

螳螂捕蝉式というからなのである。

この話を先日専門学校の授業で話した。

この時クラスには、

山東省出身の学生が2人いたので、

本当に蝉を食べるのか聞いてみた。

すると2人共当然のように食べるという。

さらにそのうち1人は、

日本に来てからもセミのさなぎを見つけて、

食べたことがあるのだそうだ。

朝早くに林に行き、

カブトムシを捕まえる子供に混じって、

セミのさなぎをとっていたらしい。

中国の他の地方の学生は、

食べたことがないとのことだったので、

やはり山東省が本場なのだろう。