義珍の拳

先日家族揃って図書館に本を返しに行った。
返しに行くと、ついまた借りてしまう。
家族全員それぞれ数冊本を借りた。
私が借りたのは「義珍の拳」であった。

義珍の拳

義珍の拳

著者の今野敏という人は、
作家であるが自分でも空手道場を開いている人である。
たびたび武術の専門雑誌に取り上げられている。
「義珍」というのは、
空手を紹介普及させた実在した沖縄空手の名人船越義珍のことだ。
この本は船越義珍の生涯を描いた作品である。
普及時代の話よりも沖縄の修業時代の方が、
私にとっては興味をそそられた。
ナイファンチという型をひたすらやらされる話が出てくる。
伝統の型の中にはすべてが含まれている、
という考え方である。
私が学ぶ中国武術と基本的に同じ考え方だ。
もともと興味ある分野だけに一気に読んでしまった。