- 作者: 貴志祐介
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4つの短編からなっている。
前に読んだものより、
脇役の女性弁護士がコミカルな感じになっているが、
密室トリックを解く主役の頭の良さが小気味いい。
ただ、最後の「密室劇場」には驚いた。
かなりはっちゃけているのである。
劇団を舞台にした密室ものだが、
登場する劇団員の名前がむちゃくちゃだ。
ヘクター・カマチョ、オスカー・デラホーヤ。
これらは有名なボクシングの世界チャンピオンである。
ボクシングトレーナーで解説者でもあるジョー小泉も出てくる。
さらに、シュガー・レイ・レナード、マービン・ハグラー、
トーマス・ハーンズ、ロベルト・デュランなど。
これらも全て一時代を気付いた同時代のチャンピオンたちである。
この作家が、
ウェルター級黄金時代のボクシングに詳しいのは確かだ。
最後の作品で、
推理小説を読んだ感じがすっ飛んでしまったが、
とにかく面白い小説であった。