ダークゾーン

貴志祐介「ダークゾーン」を読んだ。

ダークゾーン

ダークゾーン

とてもユニークな小説である。
将棋の棋士を目指す大学生が主人公で、
将棋を模したゲーム上の戦いが描かれている。
最初ペラペラとページをめくってみて、
「ああ、これは読めないな」
と思ったが、
読み始めるとついつい読み進んでしまった。
仮想現実のゲームの話かと思って読み進むと、
現実社会での主人公の生活が入ってくる。
こういった形の小説は初めてなので、
少々驚いたし面白いと思った。
決して楽しい話ではないが、
作者の着想に驚かされる作品であった。