だっこ点眼

眼科医院にお勤めの生徒さんの話。
時々検査しても悪いところがないのに、
不調を訴える子供が医院を訪れることがあるという。
小学校高学年の子供が多いらしい。
そういう子供が来た場合、
うまく話を引き出すと対処ができる。
たいがい下に弟や妹が生まれたとか、
行きたくない塾に行く負担が大きいなどの、
親にかまってもらえない事から来る心因性の理由に行き着く。
その時医師は親に栄養剤的な目薬を処方し、
1日1回「だっこ点眼」するよう言う。
本当にだっこしてもいいが、親のヒザに座らせるだけでもよく、
とにかく子供にスキンシップしながら点眼する。
そうすると、子供の症状は治っていくという。
眼科でありながらこのように心療内科的なこともやるとは
驚きであったが、面白い話であった。