詐欺被害顛末(4)

また地元の警察署に行った。

今回は前回とは違う若い警官が、

受け付けで話を聞いてくれたが、

持って行ったやり取りのメールを、

読もうともしなかった。

さらに驚くことに、

話を聞いてからその警官は、

これは単に配達が遅れているだけで、

正当な取引だと思うと言った。

この警官の妻も、

ネット販売の仕事をしているとのことで、

この方面のことを理解している、

というような口振りであった。

会社名や担当者の名前が異なることや、

メールで使われている日本語に、

おかしい表現がいくつもあること、

さらに後に来たメールは、

返信やLINEに誘導しようとしていること、

などなど説明したが、

この警官は正当な取引だと言う。

私の住む市はガラのいい地域とは言えず、

警察はケンカの仲裁やら、

酔っ払いの相手に忙殺されていて、

このようなネット犯罪には、

本気で対応する気がないのだろう。

私はがっかりして帰宅した。