凍土の密約

昨日に続いて今野敏「凍土の密約」を読んだ。

凍土の密約

凍土の密約

ロシアのテロがらみの事件を扱う警察物である。
公安の警官が主人公である。
警察物の小説やドラマでは、
たたき上げの刑事が主人公というのが多い。
しかし今野作品では、
一般的には嫌われ者役であるいわゆるキャリア、
警察署長、公安などが主人公になることがあって興味深い。
そしてそういう人たちがどんな仕事をしているのかが、
ある程度うかがえるのも面白い。
あくまでも小説なので、
どの程度まで本当なのかは分からないが、
ちょっとした情報を得るのが大変重要である、
というのがよく伝わってくる。
この小説も息もつかせず読める面白い作品だった。