今野敏「宗棍」を読んだ。
琉球空手の始祖的存在とも言える達人であり、
「武士松村」と呼ばれたらしい。
実際の歴史上の史実についてはよく知らないが、
この小説を読むと、
中国武術をもとにした手を学んだようだ。
その描写を読むと、
まるで太極拳のような柔らかい動きである。
その後琉球に古くから伝わる型も学び、
琉球唐手を代表する多くの有名な弟子を育てた。
妻も実力の高い空手家だったらしい。
空手の歴史を知る上で、
臨場感を持ってそれを感じることができるのでとてもありがたい。