ペトロ

今野敏「ペトロ」を読んだ。

ペトロ

ペトロ

警察ものである。
殺人事件の現場に古代文字が残されていて、
その解明と事件の解決に向けて、
主人公の刑事と専門家の大学教授が謎に挑むという内容である。
事件の内容は入り組んでいて、
結末にも意外性があって面白いのだが、
何より面白かったのは、
正当とはされない古代文字に関する話である。
偽書かも知れないと言われている文書や、
大和朝廷以前の歴史についてなど、
名前は聞いていたが詳しく知らない歴史について、
興味をかき立てられた。
余裕が出来たらこうした方面の本を読んでみたい。