クリスマスのフロスト

クリスマスのフロスト (創元推理文庫)

クリスマスのフロスト (創元推理文庫)

R.D.ウィングフィールドの「クリスマスのフロスト」を読んだ。
イギリスを舞台にした刑事ものである。
主人公はフロストという名の警部で、
いつもだらしない格好で、
下品な冗談を飛ばす。
しかし警官仲間には人望があり、
また弱い人間に対する理解もあり、
そして捜査能力は高いのである。
だらしない格好は「刑事コロンボ」を思わせるが、
もっとヒーローらしくない印象である。
部屋は整理できてなくて、
事務処理能力はゼロ。
だが次々と起こる事件に、
ほぼ休みなく捜査を続け、
真実に近づいていく。
周囲の人間も人間臭くて笑える。
妙に面白い小説であった。
続編も読むつもりである。