奈良遠足(4)

奈良遠足で道を歩いていたときに、
同行の生徒さんの誰かが、
「同じ古都でも京都とは違う。」
と言っておられた。
私もそう思う。
私は京都が好きで、
年に少なくとも2度は1人で京都に出て、
あちこち歩き回る。
しかし、京都は歴史ある現代の都市なのに対し、
奈良は、太古の都、原初の日本といった風情があり、
本当に自分を奈良時代に戻らせて溶け込ませたような
錯覚というか想像をリアルにできる感じがあるのだ。
そして、穏やかで静かでのどかな感じとともに、
何か意識の深いところを掘り起こすような感じもある。
奈良は何度も来たわけではないが、
今回特にそうした感じを味わうことができた気がする。

飛鳥寺