見舞い

大病をして手術を受けた友人がいる。
状況は必ずしも楽観できないが、
自宅へ一時帰宅したとの連絡を受け、見舞いに行ってきた。
小中学校時代に一緒だった友人だが、
結婚後に彼の自宅に上がったのは初めてであった。
奥さんに案内されて飼い犬と遊んで部屋で待っていると、
彼が奥さんに支えられながら階段を降りてきた。
一瞬息を飲んだ。
彼のお父さんが来たのかと思うほど痩せていて、
老人のように肌の色つやが悪く、よろよろと現れたからだ。
しばらく話をして帰ったが、正直最初はショックであった。
とはいえ、普通に話も出来たし、坐って話をしたし、
支えられながらも歩いていたし、食事もするそうだ。
私はてっきりずっと寝たきりの状態なのではないかと思っていたのだ。
したがって、帰りには少し安心する気持ちにもなっていた。
彼には妻と3人の子供がいる。
また元気になってくれることを祈るばかりであった。