触れる感覚

昨日は空手の稽古があった。

今はコロナの影響で時間が短めなのだが、

通常の稽古終わりに、

女性の黒帯の先輩が稽古をつけてくださった。

下段払いのあとに背後から投げる技があるのだが、

この先輩にかけられると大して力を入れてないのに崩される。

寧ろ力を入れては駄目で、

触れる感覚で倒すというより受け止めるようにやるのだという。

またその前の下段払いの段階で、

その後の技の成否が決まるようだ。

他の黒帯の先輩たちも技術的に素晴らしいのだが、

体格や筋力なども強い。

ところが私より小柄で華奢なこの先輩に、

コロコロ投げられると技の凄さを思い知らされる。

またその後、

先生が私の動きの欠点を指摘してくださったのだが、

自分でまさかそんな動きになっていたとは知らなかった。

やはり自分の勝手な思い込みをしてしまっていることもあるし、

そういう指摘をしていただけるのはありがたいことである。

メニエール症状がひどい時には、

空手や武術が続けられるか不安であったが、

回復もして僅かでも空手の奥深さを知ると、

何とかこの技術を身に着けたいという気になってくる。