取っ組み合い

先日の夜のこと。

仕事を終えて最寄り駅から自宅へと向かう途中、

私が歩く道の前方で、

男2人が取っ組み合いをしているのが見えた。

ケンカだと思い、

警察に連絡すべきかと思って歩いていくと、

様子が少しはっきり見えてきた。

若い男を年配の男が押さえようとしているのだ。

そしてさらに近づくと、

その若い方の男は、

恐らく知的障害のある人なのだとわかった。

それを見て合点がいった。

息子であろう障害ある男が暴れているのを、

父親が抑えようとしているのだ。

それがわかった途端、

息子には落ち着いてほしい、

親には何とか状況が収まってほしい、

と願わずにはおれなかった。

うちの次男は暴れるということはほぼないのだが、

癇癪を起こして足を踏み鳴らすことがあるのだ。

障害者を持つ家の家族の苦労が身にしみたことであった。