笹本稜平「強襲」を読んだ。
- 作者: 笹本稜平
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2015/08/14
- メディア: Kindle版
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元警察官が人質を取って立てこもる。
隠蔽された警察の悪事を世に知らしめよう、
という目的で行われた犯罪で、
犯人を射殺して口封じをしようとする派と、
犯人を投降させて隠蔽された悪事を暴こうとする派の、
警察内部の争いが続く。
現場の刑事たちがかなり議論を戦わすが、
実際の人質事件もこんなに議論するのだろうか。
おそらくはマニュアルが決まっていて、
もっと迅速に動くのだろうが、
この話は陰謀が絡んでいるので、
人質救出方法や警察の在り方など、
延々と議論が続くので、
読んでいて少々疲れるが、
それでも最後まで読ませる作品である。
最後は溜飲が下がる終わり方で、
気持ち良い読後感が残る小説であった。