ロバート・ファン・ヒューリック「沙蘭の迷路」を読んだ。
- 作者: ロバート・ファン・ヒューリック,和爾桃子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/04/09
- メディア: 新書
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ただ具体的なことはほぼ知らなかったのだが、
今回読むことができた。
日経新聞に紹介記事が出ていたので、
興味を持ったのだ。
作者はオランダの外交官で、
中国語、日本語、サンスクリット語に堪能な人で、
則天武后の時代の宰相である、
「狄仁傑」という主人公の活躍を描いている。
実在の人物であるが、
作品そのものは作者の創作である。
知事としての新しい赴任地が、
悪党に牛耳られており、
有能な部下たちと悪者を一掃し、
難事件を次々と解決していく様は、
胸がすくようである。
西洋人が東洋を描く場合、
的外れで陳腐なものが多いが、
これは中国の歴史を題材にしたものとして、
全く違和感なく読める。
他のシリーズ作も読むつもりである。