雷鳴の夜

ファン・ヒューリック「雷鳴の夜」を読んだ。

雷鳴の夜 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

雷鳴の夜 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ディー判事シリーズである。
複雑な構造の道観で、
女性3人の連続殺人事件が起こる。
偶然訪れた形になったディー判事は、
事件を捜査するうちに、
さらなる殺人を暴き、
最後には意外な犯人を見つけ、
追い詰めるというストーリー。
古典的な推理小説の感じが濃いが、
中国の唐代が舞台というのが、
他にはないこのシリーズの特徴だ。
推理小説を読んでいるのか、
中国の古典小説を読んでいるのか、
途中で分からなくなるほど、
独特の雰囲気があって面白い。
できればシリーズ全作品を読もうと思っている。