七つの金印

明石散人「七つの金印」を読んだ。

七つの金印 日本史アンダーワールド

七つの金印 日本史アンダーワールド

この作家の作品を読むのは初めてで、
またこういったジャンルの小説を読むのも初めてだ。
歴史の謎を読み解いていく話である。
大きなストーリー展開があるというより、
徐々に謎が解かれていくのを楽しむ小説である。
それにしても主人公と周辺人物の、
歴史に対する造詣の深さには驚くほかない。
どこまでが史実で、
またどこまでがフィクションなのか、
私にはよくわからない。
最初のうちは、
思いがけない歴史の裏に興味が湧くが、
後半では、
あまりの知らない情報量に圧倒されて、
ある程度読み飛ばして読む始末であった。
この作家の作品には、
熱狂的なファンがいるらしい。
さもありなんと思うような小説であった。