新耳袋第五夜

新耳袋第五夜」を読んだ。

新耳袋―現代百物語〈第5夜〉 (角川文庫)

新耳袋―現代百物語〈第5夜〉 (角川文庫)

以前にも書いたが、
様々な怪談を99話集めたものである。
もちろん怖い話が多いが、
私の印象に残ったのは、
20話以降の「ひとこと」シリーズ。
オチが怪異の者による「ひとこと」になっていて、
大変効果的である。
また85話の「弟」
兄弟喧嘩と輪廻のせつない話である。
さらに86話の「約束」。
白蛇との約束の不思議さと律義さがよい。
いくつも怪談を聞いたり読んだりしていると、
決まったパターンを脱したものが印象に残る。
怖い話だが楽しい。