北方謙三「楊家将」を読んだ。
- 作者: 北方謙三
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/07/04
- メディア: 文庫
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あまり日本で知られておらず、
私もほとんど知らなかった、
北宋時代の楊家についての小説である。
ある日生徒さんから映画の話を聞き、
それがきっかけで読んでみようと思ったのだ。
上下2巻で読むのにそれなりに時間がかかったが、
この小説はとても面白い。
主人公は楊業という大変な戦上手な武将で、
非常に優秀な7人の息子がいる。
一門自体が最強の軍隊なのである。
兄弟や皇帝、他の将軍や文官など、
登場人物の性格描写もそれぞれ面白いが、
ほとんどが軍の動きによって話が進む。
それがまた面白い。
この作家の作品を読んだのは初めてで、
ハードボイルド作品を書く人としか知らなかったが、
ぜひ続編や他の時代物も読んでみたくなる小説だった。