同期

今野敏の「同期」を読んだ。

同期

同期

行方不明になった同期の刑事を捜す警察物。
行方不明の刑事は公安という部門にいて、
その部署はCIAのようなことをするところらしい。
ややこしい組織や上下関係を超えて、
同期の友人のために奮闘する主人公の活躍が小気味よい。
私はもう何十年も前にサラリーマンを辞めているので、
現在では同期についてあまり濃い人間関係はないが、
それでもごくたまにかつての同期に会うこともある。
その時はやはり学生時代の友人にあったような気分になる。
若い時期に寮で共に暮らし、
しょっちゅう飲みに行ったり遊びに行ったりした。
いろいろ相談に乗ってもらったりもした。
それは大変いい思い出でもあるし、
独特の得難い人間関係なのだと思う。