玉田さんとの話(3)

玉田さんとの話で、
もう一つ印象に残っている話。
それは国内留学についての話である。
玉田家では奥さんが特に教育熱心らしく、
お子さんが小学4年生の時に、
オーストラリアに短期留学させたそうである。
さらに小学6年生の時には、
種子島へ1年間の国内留学もしたらしい。
たまたま新聞広告を見て応募したら、
100人中30人の抽選に当たったのだそうだ。
現地では、ホームステイしながら地元の小学校に通う。
息子さんのクラスは、
外部からの3人と地元の3人の6人クラスで、
1人の担任の先生と共に、
自然に恵まれた環境の中でのびのび楽しく過ごせたようだ。
その先生の影響で、
留学を終えて帰った息子さんは、
将来は学校の先生になりたいと言うようになったと言うから、
留学生活がどれほど楽しかったかわかろうというものだ。
大阪から種子島に移住した人もいるらしい。
羨ましくも思えるが、私は大阪を離れられない。
ともかく、教育の荒廃が大きくなっている現代において、
ちょっとほっとするような話であった。