バカチンな話

先日のこと。
母が「朱川さんの広告、載ってるよ。」
毎日新聞を持ってきてくれた。
「超魔球スッポぬけ!」の文庫化広告であった。

超魔球スッポぬけ! (幻冬舎文庫)

超魔球スッポぬけ! (幻冬舎文庫)

それを見た母が、
「朱川さん、イタリア行ったの?」
と聞く。
そんな話を聞いたことがなかったので、
おかしいことを言うなと思って、
何故そう思うのか尋ねると、
バチカンに行ったって書いてあるでしょ。」
と言う。
もう一度広告を見ると、こうあった。
「ノスタルジックで温かな物語で読者を泣かせ続ける直木賞作家が、
バカチンで数奇な日常を綴った、笑いで泣かせる初めてのエッセイ!」
つまり、母は「バカチン」とあるのを、
カトリックの総本山「バチカン」と読み違えたのであった。
何ともバカチンなことであった。
しかし、もし朱川氏が本当にわざわざ「バチカン」に行って、
「バカチン」な話を書いたとしたら、
それはそれで本当にとんでもない「バカチン」な話になるな、
と思ったことであった。