前田さんのこと(8)

前田さんの治療方針を忠実に実行した父は、
その後元気になり、おかげで孫の顔を見、
小学生になるまで身近で育つ過程を見つつ、
共に生活することが出来た。
これはまさに前田さんのおかげであり、
またそれを忠実に行った父の努力の賜物であろう。
私は、個人的には、
人の誕生と死は、
結局運命によるものではないかと思っているが、
それは人為的な努力を行った上での、
最終的包括的なものであろうと思う。
したがって、偏見を持たず、
一方で自分なりの哲学に基づく基準をもち、
やれるべきことは行わなければならないと考えている。