先日生徒さんから聞いたちょっと怖い話。
その人は犬を飼っていたのだが、
犬がまだ小さいときによく吠えたそうだ。
ある時、犬がよく吠えることに対して脅迫状が来たのだという。
そのとき、近所の犬を飼っている家みんなに脅迫状が来た。
孫がいる家には「孫に危害を加えるぞ」とか、
「5000万用意しろ」などと書かれていたそうだ。
近所の人が、
「あの人が脅迫状を書いたんだよ。」
と教えてくれた。
確証があるわけではないが、
以前にも同じようなことがあったので、まず間違いないという。
犯人は、
その生徒さんの家の道路を隔てた向かいの家の老人だった。
またある日、
近所の犬が散歩する道に食べ物が落ちていたが、
それを食べた犬数匹が死んだ。
おそらくその食べ物に毒が入っていたのだろう。
生徒さんの犬の水を飲む容器が白く濁っていたこともあったそうだ。
さらに、ある夜遅くに犬が鳴き、
苦情の電話がかかったことがあった。
相手は勿論名を名乗らなかったが、
苦情の電話が切れた後、
生徒さんは向かいの家に電話をかけてみた。
すると、さっきの苦情の電話の主と同じ声が電話に出たので、
確信を得て、生徒さんは向かいの家に怒鳴り込みに行った。
すると翌日から、
近所でその生徒さんの家を指して、
「あそこはヤクザだ。」という噂が流れたり、
保健所から調査が来たり、
裁判所から通知が来たりしたという。
結局裁判にならなかったが、
その後は犬が鳴くたびに向かいの家が、
騒音おばさんよろしく生徒さんの家に向けてカセットレコーダーを置き、
大音量で音楽を鳴らすようになった。
そこで、生徒さんもこれは犯罪だからと警察に通報。
すぐに警察が来て、
「赤ちゃんが泣くのと犬が吠えるのはしょうがないことだ」と
その老人を叱って以降、嫌がらせはなくなったという。
ワイドショーで見るようなことが意外と身近にあるものだ。