先日の専門学校で、
休憩時間の雑談から
「何故太極拳に興味を持つようになったんですか?」
と聞かれた。
私の場合、「男組」とブルース・リーが、
中国武術に興味を抱くようになった最初のきっかけだ。
ブルース・リーは、数年ごとにブームが訪れ、
今なお世代を超えて魅了される人がいるのだから説明の必要はない。
「男組」は、私が小学生の頃、
「少年サンデー」で連載していた学園ものというか、
アクションものの漫画だった。
主人公の流全次郎が陳家太極拳を使うほか、螳螂拳や八極拳なども出てきて、
格好良くて、エキセントリックで、神秘的なのに圧倒されたものだ。
今、私が練習しているのもこの系統の陳式太極拳だから、
小さい頃の刷り込みは強い影響力を持つものだと、改めて思う。
社会人になって、結婚もして数年経ったころ、
やはり社会人になっていた弟が、
「男組」を全巻持っていたことがわかり、
貸してもらって全巻通して読んだことがある。
読み終わった時には、小学生の頃のあこがれとは異なる感動があった。
これは単なるアクションものや学園ものではない。
この漫画の原作者は「美味しんぼ」の原作者でもある。
漫画自体の時代背景もあるが、
私よりも上の世代の人の「反体制」や「革命」に近い感覚があるように思えた。
- 作者: 雁屋哲,池上遼一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1997/01
- メディア: 文庫
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