マンガの効用

昨日は少し緊張する仕事があった。
専門学校のオープンキャンパスである。
私は、そこでデモ授業をすることになっていたのだ。
私に中国武術の経験があることを知っていた主任の先生が、
中国武術少林拳太極拳から学ぶ中国語」
というテーマに決められた。
太極拳なら今でもやっているが、
少林拳はごくわずかに知っているだけである。
大学時代に学んだ少林拳の動きを何とか思い出して、
それなりに準備して出かけて行った。
中国語科の教室に行くと、
様々な写真や飾り付けがあり、華やかな感じにしてあった。
ところが参加者はだれも来ない。
オープンキャンパスは夏休みにはほぼ毎日行われているので、
こうしたことはたびたびあるのだそうだ。
結局、私は展示物の本や雑誌の中から、
中国語の「名探偵コナン」と「ドラえもん」を読んで数時間過ごした。
そして少々驚いた。
かなり勉強になるのだ。
外国語の学習において、
その言葉が子供でもわかるものなのか、
大人しか使わないのか、あるいは話し言葉かどうかなど、
判断するのがたいへん難しい。
しかし、こうしたマンガだと、
基本的に小学生から中高生にもわかる日常語を使っている。
省略した言い回しなども参考になる。
デモ授業では当てが外れたが、
ちょっとした思わぬ収穫があったことであった。