多和田葉子「白鶴亮翅」を読んだ。
題名の白鶴亮翅は太極拳の技の名である。
簡化24式太極拳では3つ目の技だが、
主要な太極拳にはみんな入っている、
太極拳の代表的な技である。
少し前に、
私の太極拳教室に入られた生徒さんが、
この本を読んで太極拳をやろうと思った、
とのことだったので、
私も読んでみようと思ったのだ。
https://oswntaiji-1.jimdosite.com/
ドイツに住む日本人女性翻訳家が主人公。
隣人や友人との交流が描かれている。
偶然隣人に誘われて習い始めた太極拳が、
ドイツでの生活に主要な要素になっていく。
毎週1つずつ技を学んでいく様子が、
楽しそうでいいなと思える。
太極拳の先生は中国人女性で、
技の動きの説明は正確である。
私が教える教室では、
もっと身体の中身を重視するが、
新しい生徒さんには、
太極拳の奥深さや充実感を得ていただきたい、
と思っている。