方違異談

籠三蔵「方違異談」を読んだ。

アマゾンの紹介文を読んで、

興味を引かれて買ったのだ。

怪談が28編収められている。

怖い幽霊話は勿論あるのだが、

この作家の作品が他と異なるのは、

神仏に関わる民俗学的な話が多いのと、

文の書き方に教養が感じられることである。

不動明王薬師如来が出てくる話。

そして秩父三峯神社に関するが多い。

また所謂「あやかし」と呼ばれるもの、

についての話もある。

特に「約束」という話は、

漫画「夏目友人帳」を思わせる切ない話だ。