荻原浩「サニーサイドエッグ」を読んだ。
- 作者: 荻原浩
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2010/05/22
- メディア: 文庫
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面白いよと勧められたのである。
探偵もので、
ペット探しを主な仕事としている主人公が、
猫探しから面倒に巻き込まれ、
相棒とともに解決に導いていく。
二転三転した凝ったストーリーで、
面白く読めた。
しかしこの作品の最大の特徴は、
日本を舞台にした日本人の主人公が、
徹底したハードボイルド小説の探偵ばりの話し方を、
常にしている点にある。
よくもまあここまで徹底できたものだと思う。
同様の話し方をする行きつけの店のマスターや、
ミステリー小説好きの刑事の存在もいい。
読み応えのあるユーモア探偵小説である。