多田容子の「柳生双剣士」を読んだ。
- 作者: 多田容子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/04/11
- メディア: 単行本
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十兵衛そっくりの剣士に関わる隠密物で、
ちょっとした謎解き風でもあり、
主人公の精神の葛藤もあり、
内容が充実している。
が、やはり作家自身が柳生新陰流をやる人だから、
剣の技に関わる描写が深い。
私は名前を知っているに過ぎないが、
「三学」、「九箇」、「燕飛」など、
柳生新陰流の型の成り立ちや意味など、
初めて知る事が多くてたいへん興味深かった。