太極拳その後(2)

最初のうち楽しかった支部運営も、
1年2年と経つうち、だんだん疲労を覚えるようになっていった。
今でもそうだが、私は日曜日しか休みがない。
その休みの午前中に太極拳の練習に行かなければならない。
自分個人の練習なら問題ないが、
支部の練習となると、
責任などの精神的負担と雑務や時間の制約など物理的負担がある。
支部の会員からいただく会費はすべて先生に渡すので、
自分は全く無報酬の指導員である。
家族とのゆっくりした時間がとれるのは、
日曜日の午後だけであり、
私だけでなく、家族までも徐々にストレスが溜まるようになった。
そうしたストレスは、
仕事や身体にまで影響するようになっていき、
つらくなった私は先生に退会を申し出た。