啓発

先日、友人の僧侶竹内阿明氏にお会いした。
彼は生玄米を中心とした少食の菜食を基本とし、
瞑想と観相と鍼灸の修行を続ける真言宗僧侶である。
私とは初期の太極拳時代にともに練習した仲で、
年齢が近いせいもあって、仲良くさせていただいている。
ちょっとした用事でお会いしたのだが、
様々な話をするうちに、私は大いに啓発された。
とりたてて何かについて突っ込んで話したわけではない。
何となく近況や最近考えたことなど、
とりとめもなく話し合っただけである。
それでも、いつもそうなのだが、お会いするたび何か刺激を受ける。
ここのところ生死や健康について考えることが多かった。
この年齢になってからの生き方や、
武術や太極拳についても、
話しているうちに自分の頭の中が整理され、
落ち着いてきたように思う。
彼の修行の成果か人徳か、
とにかく私にとって貴重でありがたい友人である。