飛行機事故

先日、母が「沈まぬ太陽」のDVDを借りてきて、
母が見た後、我々も見ることにした。

沈まぬ太陽 スタンダード・エディション(2枚組) [DVD]

権力闘争の足の引っ張り合いや
殿様商売に慣れきった硬直した巨大組織のあり方に
うんざりしてしまうが、
見たのが事故からちょうど２５年の日だったので、
少々因縁めいた気がしたものだ。
私が電機メーカーの新入社員だったとき、
同期入社の1人のお父さんが事故犠牲者だったのだ。
彼はお父さんと同じ会社に入社し、
最も研修や仕事に気合いが入っていた。
彼の背景を知った我々は
なるほど彼が必死に取り組むわけだと納得したものだった。
彼と特に親しい同期から聞いた話では、
彼の遺体確認は勤続記念の時計のみだったそうだ。
また、彼は寮で睡眠中突然叫び声を上げることもあったらしい。
当時の私の上司の課長は、
やはりごく近しい後輩を事故で失ったとのことであった。
一本の映画ではあったが、いろいろなことが思い出された。