昨日の授業では、
学習塾の先生をやっておられる生徒さんが来られている。
今はちょうど受験シーズンである。
その生徒さんが勤める塾では、
全ての塾生が受験を終えて、
全て合格する事が出来たという。
話によると、
最近の子供はだいだい自分が合格できる学校を受験するので、
あまり大きなドラマはなくすんなりいくようだ。
ところが今年はみんな少し背伸びして受験したため、
たいへん心配もし苦労もしたとのことだった。
その結果首尾よく合格できたので、
生徒さんはとても感動されたそうだ。
かつて資格学校で教えていた建築士の生徒さんも、
合格レベルになかった生徒さんが合格できたとき、
たいへん感動し興奮しておられたのを思い出す。
私の今の仕事では、あまりそういうことはないのだが、
かつて私も学習塾で教えた経験があるのでわかる。
平坦な生活や人生を描く小説やドラマが殆どないように、
何か波乱や困難、高いハードルがあって、
それを克服出来たときに人間は感動するようだ。
我々も日常では絶えず大変なことが起こるが、
その少し高いハードルを、
後に感動するための引き立て役であると
前向きにとらえるべきなのだろうなと感じた。