天龍八部文庫化

昨日の授業で、生徒さんが新しく出た金庸武侠小説
天龍八部」の文庫版を持ってきてくださった。

天龍八部一 剣仙伝説 (徳間文庫)

天龍八部一 剣仙伝説 (徳間文庫)

これは金庸作品の中でも、代表的とされる作品である。
私は以前に単行本で読んだし、VCDも見た。
次々と特色ある達人達が出てきて、壮絶な戦いが行われ、
どんどん展開していく話は、まさに金庸の真骨頂であるだろう。
ただ、私としては、後半になればなるほど、
諸悪の根源とも言える主人公の父親のだらしなさというか、
優柔不断さや懲りない様にいらだちもし、笑いもする。
人間を超えた達人達の戦いを描いているものの、
出てくる人間の俗っぽい生々しさも金庸作品の特徴だ。