周星馳(3)

これまで金庸作品のことも多く書いてきたが、
周星馳の「カンフーハッスル」にも金庸パロディが出て来る。

カンフーハッスル

カンフーハッスル

登場するボロアパートの大家夫婦が、
「神?侠侶」の楊過と小龍女と名乗るのはまさにそれだし、
神雕剣侠〈1〉忘れがたみ (徳間文庫)

神雕剣侠〈1〉忘れがたみ (徳間文庫)

最後の戦いの場面で空高く飛び上がった周星馳が、
鷲に軽く飛び乗るのもそうだ。
映画の最後に、如来神掌の本を子供に売りつけようとする人が、
「他にもあるよ。」と言って出す本に「独孤九剣」がある。
これは「笑傲江湖」で令狐沖が使う剣術である。
秘曲 笑傲江湖〈1〉殺戮の序曲 金庸武侠小説集 (徳間文庫)

秘曲 笑傲江湖〈1〉殺戮の序曲 金庸武侠小説集 (徳間文庫)

ちなみに、「火雲邪神」や「如来神掌」は
香港で人気の漫画からのパロディのようだ。
さらに、ブルース・リーファンの周星馳ならではの、
アパート大家のおばさんが殺し屋を倒した後、
車で斧頭幇のボスを脅すシーンは、
「ドラゴンへの道」でおなじみの場面で、
知っている人には爆笑できるシーンだと思う。