コックリさん

今日の留学生対象の授業で、
「いなり寿司」という言葉が出てきて、
説明しているうちに
「稲荷」から「コックリさん」の話になった。
「コックリ」と言うのは「狐狗狸」と書く。
私の小学生時代に「うしろの百太郎」というマンガがあり、
その中で出てきたことから火がついたように記憶しているが、
はっきり覚えているわけではない。
とにかく学校で「コックリさん」が流行ったのだ。
小学生の間では、
「○○君はコックリさんをやっているうちに、
10円玉から手が離れなくなって、
油揚げをさげて稲荷神社に謝りに行った。」
などと、今考えると笑えるような話を、
まことしやかに噂したものだった。
今日の学生は台湾人ばかりだったが、
やはり台湾にもあるそうだ。
台湾では「銭仙」というらしい。
もともと日本のコックリさんも
アメリカから伝わったそうである。
本格的な降霊術のようなものもあるのかもしれないが、
ほとんどが自己暗示の類のものだろう。