接触

パトリシア・コーンウェル接触」を読んだ。

接触 (講談社文庫)

接触 (講談社文庫)

女性検屍官シリーズである。
今回は、
殺人事件に細菌感染の恐怖が加わる。
主人公の周囲にも感染者が現れ、
主人公自身にも感染の恐れがあり、
さらにはパンデミックの恐怖まで生まれる。
このシリーズも、
これまで続けて読んでいるが、
決して推理謎解きものというのではない。
読者が登場人物の中から犯人を推理する、
という要素はなくて、
事件もののドラマや映画を見ている感覚である。
したがって、
犯人発覚やそれにかかわる顛末は、
むしろ呆気ないものであった。
それはともかく、
ドラマ的小説としては、
面白く読むことができた。