思わぬ話(2)

この1週間というもの、
どういうわけか1対1の授業が多かった。
そして前回同様、
思わぬ話をして下さる生徒さんがおられ、
こちらも少々面喰ってしまった。
ある生徒さんは、
かつて会社経営者だったお父さんが倒れ、
自分がその整理をしなければならなくなった。
毎日借金取りや弁護士とのやり取り、
予想外の人の裏切りなど、
様々な大変な出来事が続いたそうだ。
疲れ果て憔悴しきった時に、
ふと道が開けるようになり、
ようやく事を片付けることが出来た。
そしてその出来事から、
自分の生涯の指針ともいうべき学びを得、
現在の自分の生き方の支えになっているそうだ。
理屈では分かっていたが、
人には外見からは分からない、
様々な経験やバックボーンがあるのだと、
改めて感じたのであった。