夜中の騒動

夜中の2時頃、目が覚めた。
自然に目が覚めたわけではない。
うちの家の隣のガレージで、
野良猫がケンカをしていたのだ。
そのケンカは戦いと言うより怒鳴り合いで、
赤ちゃんが泣くより大きな声なので、
ウチの犬も吠えだしてやかましくなった。
なかなか収まらなくて、
近所迷惑にもなると思い、外に出てみた。
私が出たことで犬はすぐウチに引っ込み大人しくなった。
猫のケンカも収まり、
1匹が立ち去っていこうとしていた。
しかしもう1匹の猫は気持ちが収まらないらしく、
口ごもりつつもまだ大声で怒鳴っていた。
それがいかにも、
「ちくしょー、このやろー」
と言うように聞こえて何ともおかしかった。
夜中の2時に風が強い中、
暗いガレージに街灯に照らされながら、
猫が座って怒鳴っているというのは、
何かとても幻想的でかつ面白い光景であった。
おかげでしばらく目がさえて眠れなかった。