密売人

佐々木譲「密売人」を読んだ。

密売人

密売人

佐々木譲の北海道警シリーズである。
警察内部の組織的な問題を告発し、
閑職に追いやられていた主人公が、
その高い捜査能力で事件に取り組む。
複数の殺人事件と小学生誘拐事件が、
実はつながっていることが徐々に分かっていく。
主人公を中心としたグループが、
確信に近づいていく様子が緊迫感とともに小気味良い。
やはり佐々木譲の作品はハズレがない。
一気に読める読み応えある小説であった。