民間交流

先日の授業でのこと。
毎月中国に出張される生徒さんがおられる。
その生徒さんが、
現地の同僚に頼まれて、
現地の高校生に対して、
日本を紹介する特別授業を1回だけ行うことになった。
生徒さんはある程度中国語ができるが、
日本語で説明し、
それを同僚の人が通訳して話すことになった。
結果、たいへん盛り上がり、
生徒さんや握手や記念写真の撮影を頼まれるほどだったという。
高校生は大変興味を持って日本のことを知りたがり、
好きなアニメや漫画を通じて、
独学でかなりの日本語も話したらしい。
また、生徒さんの奥さんやお母さんが作った、
日本の折り紙も大変な人気だったという。
日本で対日感情の悪化が伝えられることが多いが、
生徒さんは日本に対する興味や憧れを強く感じたという。
極端な場面ばかり報道するマスコミによって、
固定的なイメージを肥大させていくのは、
双方の国にとって問題だろうと思う。
生徒さんは、ある意味民間交流の一端を担ったのである。